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「わきが治療の前に」治療に期待することや心配な点について

わきが治療といっても外用薬の処方や注射といった気軽な感じのものから手術、先進医療機器による治療まで違いはあり効果そのものや身体への影響と言うのも異なるものと考えます。治療を検討している方も「気軽に行いたい方」から「徹底的に治したい方」などの温度差がある場合もあるでしょう。

こちらでは、そのような治療前に期待していることや心配な点について留意しておいて欲しいことを解説してまいります。

過剰な期待をする人もいる「治療して治る」ということ

まず人間も生物である以上、完全無臭と言うのは不可能な話です。稀に口コミなどで「脇をしっかり嗅いだらまだ臭う」といったような内容も見かけるのですが「わきがじゃない人は脇をしっかり嗅いだりしません」また、蒸れた状態や夏場などでは問題のない方々でも一定の臭いは発生するものです。

わきが治療はあくまで臭いの主要因であるアポクリン汗腺の処理を目的としたものです。もしくは軽度の治療として発汗を抑えて臭いの発生を一定量抑えるというものですので「アポクリン腺以外の体臭への治療効果はありませんし、日常生活で早々ない脇の至近距離での臭いの有無」というものにまで過度な期待は現実的ではありませんので正しい理解の下治療を検討してください。

痛い・辛い・怖いなどから考える治療法

昔からあるわきが治療は手術によるアポクリン腺を切り取るというもので、皮膚を切り、身体にくっついている汗腺も切り取るので痛みや恐怖と言う懸念から悩みはあっても決断に踏み切れないという方もいます。

このような場合からのアプローチとしてはスプレーや塗るタイプの外用品やボトックスなどの注射による切らない治療法の提案ができます。反面デメリットとしてアポクリン汗腺自体の機能の低下には作用しないため、効果としては限定的な点と継続的な使用が求められ根治治療ではない点が挙げられます。ただし1回ごとの費用は抑えられます。総額の点では不透明となりますのでこのような方向から判断していくこととなります。

高い効果からから考える治療法

ワキガの臭いの主要因はアポクリン腺という普段我々が高温や運動などでかく汗(エクリン腺)とは異なる汗腺です。前述した外用品や注射はエクリン腺を抑えるほうの比重が高いものですが、エクリン腺とアポクリン腺が混ざり合うことを減らすことで一定の臭い減少を見込むものです。

これ以上の効果を求めた場合は主要因であるアポクリン腺の除去をする事になるのですが、手術の場合だと痛みや恐怖、傷跡などが懸念となるわけです。近年では保険対象外ではありますが照射方式によるアポクリン腺の機能を停止させる術式なども登場し、痛みや傷跡の不安を減少させた長期間の効果を掲げる治療法も出てきているのでこれらの要素などから検討していくこととなります。

どのような病院・医師選びをするか

医師技術による成功・失敗と言うのは往々にして考えられる要素ですが、わきがの人が日本人に少ない以上、実績十分の名医と言える人となると早々名前の出てくるものでもありません。(メディアに出てくる医師ならある程度思いつきますが)

このようなことから残念ながら、わきが手術が上手い医師を信憑性の高いレベルで事前に知ることは難しいと考えますが少なくともしっかり取り組んでいればホームページの情報などで適切な表現はなされているはずです。「検索結果の目立つところにいる」というのは利益主義の可能性も排除は出来ないところでもありますが、手術と言うリスクの伴う場合では安易な「できます・やれます」発言は少ないものと推測することが出来、少なくとも一定の安全性には自信を持っていると見ても良いのではないでしょうか。

気をつけたいのは切らないタイプの治療のほうで目立っている場合で自由診療のケースも多く、機器使用による最低ラインの安全性を確保していることから高額な治療費目当てで過剰なPRが多く見られるケースなども私の目にうつることもありました。もちろん自由診療の先進機器使用のところでも真面目にやっているんだろうなと感じるところもありますよ。100%の完治や満足度などは医学表現からは好ましくないことは一般の人でも解りそうなものですが利益主義と感じるようなところではこのような表現があることも珍しくありません。

このようなところでの治療は避けるべきと個人的には考えます。
そしてあくまで良い病院選びの最終決断は「自分が決める」大前提を忘れないよう心がけるのが大事ではないかと考えます。治療で自分が重視すること、心配なことをしっかりと洗い出し、調べたたうえでカウンセリングの際に少し突っ込んだ質問をしてみてください。

医師の回答であなたのめがねに適うかどうかがある程度見えてくるはずです。これができることでホームページなどの事前表現が下手な医療機関などでもしっかりとした返答が帰ってくることでまた印象も変わってくるはずです。注射や外用品ならまだしも手術や何十万もする治療法の決断のときならご自身の大事な身体のことですから入念な情報確保と「質問は聞き取り」ぐらいの心構えで臨みましょう。

キレイな仕上がりには医師技術だけではなく自身の体質も関わってくること

治療後の傷跡の悪さという嘆きも口コミなどには見られますがこの点に関しては患者の体質と言う点も往々にして関係してくることがあるということは留意しておきたいところです。

「子供の頃より傷の治りが遅くなった」なんて事は誰もが感じたことがあることと思いますがその人の治癒力によって状態が異なることは普通に考えられる要素となります。他にも合併症などのリスクもゼロではありません。もちろん弱っている状態で手術などは行うはずがないので重大なケースになることは確率としては早々ないものになりますが、傷跡と言う審美性は配慮はしてもらえるものの保険治療においては重要視されないので留意しておく必要があります。ゆえにわきが治療の広告などは審美性も加味した自費治療の占有率が高いことになっている理由の一つともいえるでしょう。

特にケロイド体質の人などは切った部分が膨らむリスクなどもありますので審美性に強いこだわりがあり手術を検討している方などは注意が必要で、踏ん切りがつかない場合には外用品・注射などの保存治療や照射式の治療を検討していくこととなります。

治療後のダウンタイム(日常生活に戻れるまでの期間)をどう考えるか

保存療法はすぐに日常生活への復帰が可能ですが、アポクリン汗腺を処理する手術、照射機器による治療は身体へも一定のダメージが生じます。手術は原則数日間の安静が必要とされ、医院によっては入院もします。照射式の治療は原則ダウンタイムはないとされますが個人差によって一定の痛みなどは数日から数週間続くとされることが多いものとなっています。

ダメージが少ないのは保存療法、照射治療、手術の順となり保存療法では術後の行動範囲の心配をする必要はありませんが、照射治療・手術はダメージの差はあれ一定の行動制限もしくは不都合が生じるためこのような部分でも治療選択を決める要素の一つとなります。

保険による手術ではほぼ数日は動かないぐらいの意識で臨んだほうが無難といえるのではないでしょうか。わきがの手術は入院のないケースの方が多いため一人暮らしの方は思わぬ不都合が起きないよう注意しなくてはなりません。

このようにわきが治療に臨む前に留意しておきたいことは複数あります。通常の疾患とは異なり生命の重大性の点においては大事とはならずにケアも医療期間に任せきりという感じではないため自身による管理が大事です。安易な決断ではなく一定の意識を持った上で治療を検討するようにしましょう。

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